今回は、飛行機は台風の影響をどのくらい受けるのかということを飛行機オタクが解説していきたいと思います。
皆さんこの記事に辿り着いているということは自分のフライトが台風に影響されそうで心配なんですよね?
そういった人に、飛行機と台風の関係について正しく理解してもらうのがこの記事の目標です。
目次
はじめに
これから夏に向けて台風シーズンに突入していきますが台風は旅行の天敵です。飛行機は台風によってすぐに欠航してしまします。
自分の乗る飛行機が飛ぶかどうかわからない時ネットで色々調べますよね?「飛行機 欠航 確率」なんて調べてもナンセンスです。その意味はこの記事を読めばわかるでしょう。てゆうか目次を読むだけで十分かもしれません。
また今回の記事は、台風によって欠航になったときの時の対処法について言及する記事ではありません。どちらかというと、何も知らない不安な状態から少しでも状況を正しく理解し、安心してもらうことです。
欠航する根本的な原因
まず初めに、飛行機が欠航するそもそもの原因は「横風」です。飛行機の天敵はとにかく横風です。ずっと強い横風が吹いているのも苦手ですが、いきなり強くなったり弱くなったりするのもいけません。
羽田空港など大きな空港は横風用の滑走路を保有していますが、その他の国内の空港はどこも保有していません。そういった意味では国内では羽田空港が台風に強い空港と言えるかもしれません。(もちろん到着空港にもよりますが…)
また飛行機は向かい風にはめっぽう強いです。
何故同じ路線なのに欠航しているのとそうでないのがあるのか
実際台風が来ている時に空港にいて疑問に思うことBEST(?)1位がこちら。
「行き先が同じなのになんで自分の便だけ欠航しているんだよ(怒)」
そういった疑問をここでは解決します。
横風の許容値は機種ごとに異なる
翼の長さやエンジンの付いている位置によって異なります。単に機体が大きければいいっていうものではありません。
777が最も強く、767は弱いそうです。737、747の情報はしらべても全く出てきませんでした。おそらく777>737,747>767ではないかなと予想します。
787はボーイングで一番新しいのでおそらく横風には強い方だと思います。自分が乗る機種はフライトレーダー24などで容易に確認することができます。
パイロットの資格による
これはみだしのまんまの意味です。パイロットによって離着陸の際の横風の制限値が異なります。これはILS進入(視界不良時の着陸方法)にも当てはまることです。
滑走路の長さ
長い滑走路の方が短い滑走路よりも離着陸できる確率は上がります。滑走路の長さのウィキペディアなどに乗っています。
これはキチキチの個人的な意見ですが、一般的な旅客機の場合2500m以下は短く、3500以上は長いというイメージです。
もちろん小型機の方が滑走路が短くても離着陸が可能です。逆にa380なんかは4000m級がないと定期便が就航しないとも聞いたことがあります。
使用機が到着しない場合
これは台風時に限ったことではありません。使用機の1つ前の出発空港に台風が直撃していたら欠航になってしまう可能性があります。
航空会社によって判断基準が異なる
一般的にLCCに比べてJAL、ANAなどの大手は欠航になりにくい傾向があります。
これついて書くと長くなってしまし本筋から外れてしますので詳しくは書きません。
どのくらい台風が近ければ欠航するのか
もちろん台風の強さによります。しかし、離着陸時に暴風域に入っていなければ割と飛ぶ可能性があるのかなとは思います。
また、飛行経路に台風がいてもほぼ問題はありません。高度を上げて飛ぶか避けて飛ぶかします。
欠航した場合宿泊費などの補償は?
これについてはあまり詳しくは知らなかったので調べてみたのですが、満足な補償を享受できるわけではなさそうです… 旅行保険に入っておけばまた話は別でしょうが…
最終的にはATMCの判断!
こんな感じで色々書いてきましたが、日本の空を管理しているのは福岡にあるATMCです。
ここが運航の管理をしているのでここが欠航と判断したら欠航になってしまいます。
まとめ
少しは気持ちが楽になっていただけたでしょうか?
これらの条件から総合的に判断すれば最終的に欠航するのかどうかわかるかもしれません。
それでは皆さんがちゃんと目的地に到着することを祈っています!
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