2019年6月23日、ラオス航空は、ラオスと日本を結ぶ直行便の就航地に熊本を選び、11月29日の初フライトに向けて調整中であることを明らかにしました。
ラオス国営航空初の、日本直行定期便の就航地は「熊本」に決定 (2019年6月24日) - エキサイトニュース
今回は、ラオス-熊本線に勝機はあるのかということについて幾つかポイントを挙げながら考察していきたいと思います。
画像使用:https://www.asiatravelnote.com/2013/10/03/lao_airlines_resumes_phnom_penh_flights.php
目次
- 公式発表の内容
- 熊本空港について
- 日本人のラオス旅行者数について
- 値段設定はどうか
- 熊本空港でトランジットする人はいるのか?
- 他の競合しそうな行き方を考えてみる
- そこまでしてラオスに行きたいか?
- まとめ
公式発表の内容
記事全文は先ほどのリンクから読むことができます。
簡単に内容を要約すると。
1.日本人の観光客を増やすために直行便就航させたいなぁ…
2.関空以北はA320だと遠すぎて飛ばせないし…
3.福岡空港にすればいいか!!
4.と思ったけど福岡空港だと発着の時間帯が悪いから辞めた!
5.熊本県はラオス大好きだし熊本にしとくか!!
という感じです。ラオスが好きっていうのはちゃんと根拠があります。
熊本空港について
年間利用客数
2016年度の年間利用客数は298万2,198人で、着陸回数、旅客数とも日本の空港で
第13位、九州の空港では第4位。 羽田空港行きは全国で6位。
就航路線
国内線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
日本航空 (JAL) | 東京国際空港、大阪国際空港 |
全日本空輸 (ANA) | 東京国際空港、中部国際空港、大阪国際空港、那覇空港 |
天草エアライン (AMX)・日本航空 (JAL) | 大阪国際空港、天草飛行場 |
フジドリームエアラインズ (FDA) ・ 日本航空 (JAL) | 名古屋飛行場[20][21] |
ソラシドエア (SNA) ・ 全日本空輸 (ANA) | 東京国際空港 |
ジェットスタージャパン (JJP) ★・日本航空 (JAL) (JAL国際線との乗り継ぎ時のみ) | 成田国際空港、関西国際空港 |
国際線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
チャイナエアライン (CI)・ 日本航空 (JL) | 高雄(週3便) |
エアソウル (RS) ★・ アシアナ航空 (OZ) | ソウル/仁川 (週2便) |
ティーウェイ航空 (TW) ★ | ソウル/仁川 (週4便)、
大邱(週4便) |
香港エクスプレス航空 (UO) ★ | 香港(週3便)(2019年7月20日より再開予定[24]) |
https://ja.wikipedia.org/wiki/熊本空港
その他
空港周辺が霧の多い場所であるため、ILSカテゴリーIIIb(CATIII-b)で運用している。
立地…悪い(バスで1時間10分、電車はなし)
日本人のラオス旅行者数について
https://www.jica.go.jp/laos/office/information/report/ku57pq00002ua457-att/chapter_07.pdf
この表からわかるように、日本からのラオス旅行者はほとんどいません。具体的な数値についても調べても出てこなかったことから、日本人にとって身近でないことがよくわかります。
しかし、逆に考えると市場が未発達ということなので、うまくいけば一気に観光客は増えていくと思います。
値段設定はどうか
「往復運賃は、ビジネスクラスは18万円、エコノミークラスは8万から8万2千円ぐらいの価格を予定している。」
ということらしい。ビジネスクラスは割と安いかなとは思いますがエコノミークラスはちょっと高いような…
この値段については後の方で詳しく分析しています。
熊本空港でトランジットする人はいるのか?
ラオスに旅行に行く熊本県民の数なんてたかが知れていますから結局最も重要なのは、
トランジットに熊本空港を使う人はいるのか?
ということになります。そこで幾つか旅行者が熊本空港でトランジットするかどうか決めるきっかけになりそうな点について考えてみました。
ビジネスクラスの乗客用のラウンジはあるのか
結論…国際線ラウンジは無し
航空会社ラウンジはおろか、プライオリティラウンジすらない…
空港で使える1000円分のクーポンをくれるらしい。でも使えるお店はあんまりないとか…
ビジネスクラス利用の醍醐味であるラウンジが使えないなんて果たしてビジネスクラスを名乗っていいのか???
ダメだろうよ…
航空会社を乗り換えることのデメリット
これは一般的な話ですが、箇条書きで簡単に列挙してみます。
・乗り継ぎ割引が効かないので航空券が高額になる
・遅延・欠航した時に航空会社間での調整ができない
・荷物を一回受け取らないといけない
・ターミナル移動をしないといけない可能性がある
何でもないことのように思えますが意外にもデメリットは多いのです。
他の競合しそうな行き方を考えてみる
今回は東京(羽田/成田)-ラオスだけ考えてみましたが、関空や他の地方空港にも十分応用が利くはずです。
また、曜日によってルアンプラバン(ルアンパバーン)とビエンチャンを使い分けるらしいので今回は便宜上ビエンチャンのほうで考えてみたいと思います。(特に意味はないです)
※10月の平日で考えています。
有名大手航空会社で行く場合
タイ国際航空が飛ばしています。
東南アジアに強いタイ国際航空ならビジネスクラスを使う場合でもラウンジも充実しているでしょうし、何より安全面でも信頼があります。値段でもラオス-熊本のエコノミー8万円よりも少しだけ安いです。
対してラオス-熊本便で行く場合は羽田-熊本のチケットが別途必要です。(LCCではジェットスターが飛ばしています。)
最安値で行く場合
何と最安値は大手航空会社のベトナム航空でした。ラオウ国営航空を使いますが、共同運航便です。
この項目での結論
エコノミークラス利用の熊本県民にしかメリットがない!!
そこまでしてラオスに行きたいか?
ここまでいろいろと考えてきましたが、そもそもそこまでしてラオスに行きたいって人いるんですかね?? そんなこと言ってもしょうがない気もしますが…
そこは、熊本県とラオスの頑張りどころといったところでしょうか。
でも行くとしてもベトナムでトランジットすればよくね?って思ってします…
まとめ
・熊本-ラオス直行便は熊本県民にしかメリットが見当たらない。
・その他の地域に住んでいる人はベトナム航空やタイ国際航空を利用してしまうのでは??
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