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大分空港がアジア初の宇宙港に!?そもそも宇宙港とは何なのか?何が変わるのか調べてみた!

先日、大分空港を人工衛星打ち上げの施設にするというニュースがリリースされていました。

 

しかしこれだけ聞いても正直よく分からなかったので色々なニュースを読んで自分なりに調べてみました。

そこで今回は、大分空港がアジア初の宇宙港なるというのはどういうことなのかを詳しく説明します。

 

 

目次

 

まずは大分空港のおさらい

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ウィキペディアより


まずは大分空港がどういった空港なのか復習していきましょう。

同じ九州に住んでいる飛行機大好きなキチキチですら知らないくらいですからおそらくほとんどの人が知らないと思います。

 

まずは滑走路について、

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これだけ見せられても分からないとは思いますが、要は地方空港にしてはかなり長い滑走路を持っているということです。

3,000mもあればB747などの4発の大型ジェット機も十分離着陸することが可能です。

 

ちなみに日本有数の年間発着数を誇る福岡空港ですら滑走路は2,800mです。

 

次に立地とアクセスを見ていきましょう。

結論から言うと、大分空港は海上空港で大分空港からは遠いです。

それに最寄駅(JR日豊線杵築駅)が最寄ってない。ここから空港までタクシーで30分。路線バスで40分かかるらしいです。

 

ちなみに大分駅からは空港バスで65分。別府からは35~45分かかります。

マップ&各地へのアクセス | 大分空港 Welcome to Oita Airport

 

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画像使用:大分空港 [プロジェクト紹介] - 五洋建設

 

しかし海上空港ということは宇宙港とする上で都合がいいです。なぜなら騒音があまり気にならないからです。日本で完全24時間空港なのは全て海上空港であることがその証明です。(関空、セントレア、北九州など)

 

このメリットを生かしてJALグループの他、スターフライヤー、フジドリームエアラインズ等航空各社による「タッチ・アンド・ゴー」等の実機乗員訓練が年に何回か行われているらしいです。

大分空港 - Wikipedia

 

これらを簡単にまとめると、

・滑走路が長い

・海上空港

・アクセスが悪い

 

ということでまあまあ好条件が揃っていることが分かりますね。

 

 

宇宙港とは

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画像使用;https://www.youtube.com/watch?v=9npz2fDELFM

 

簡単に言うと、人工衛星などを積んだロケットを打ち上げる施設のことです。

射場とか発射場とか宇宙船基地とか言ったりすることもあるようです。

 

そんな宇宙港には2タイプあります。

僕なりの解釈ですので厳密には間違っているかもしれませんが、「垂直型宇宙港」「水平型宇宙港」とがあります。

これについては次の項目で詳しく説明していきます。

 

 

種子島宇宙センターとの違い

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画像使用;“世界一美しい発射場”種子島宇宙センターで未知との遭遇!?│観光・旅行ガイド - ぐるたび

 

ここでみなさんの中には疑問に思った方もいると思います。

「日本にはもうロケットを打ち上げる宇宙港があるのではないか、何がアジア初なのか」と。

 

簡潔に言うと、大分空港はアジア初の“水平型”宇宙港であるということです。

 

「水平型」は重さ500キロ以内の小型人工衛星を格納したロケットを、3000メートルの滑走路が必要な大型の航空機、ボーイング747に装着し、空中でロケットを発射するというシステムです。これのメリットは大規模な設備整備が必要な従来の垂直にロケットを打ち上げるシステムと比べ、既存の設備を利用できる点にあります。

 

またここまで書いといてなんですが、“垂直型”宇宙港とはあまり言わないみたいで、単に発射場とか射場とか言ったりすることの方がほとんどみたいです。

 

大分空港を「宇宙港」に 航空機に人工衛星格納「水平型」打ち上げ計画 - 毎日新聞

大分空港が宇宙港に 空から人工衛星打ち上げめざす:朝日新聞デジタル

 

 

Virgin Orbit (ヴァージン・オービット)とは

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画像使用:Virgin OrbitがISIと提携、諜報・防衛機関向けの迅速な衛星打ち上げサービス提供へ | TechCrunch Japan



Virgin Orbitは2020年の4月に大分県と提携し、大分空港を人工衛星打ち上げの水平型宇宙港として開港する準備を進めることを発表したイギリスの宇宙開発の企業です。

 

姉妹会社としてヴァージン・アトランティック航空という大陸間の長距離国際線をメインに運航しているイギリスの航空会社があります。

 

ヴァージン・アトランティック航空 - Wikipedia

 

 

Virgin Orbitと大分県が提携

以下ニュースの記事をそのまま抜粋します。

大分空港(大分県国東市)を人工衛星の打ち上げステーションに――。航空機からの小型人工衛星打ち上げシステム開発に取り組む米企業が、その拠点に大分空港を選定し3日、県とパートナーシップを締結した。早ければ2022年にも打ち上げを開始する。【津島史人】

小型人工衛星打ち上げを計画しているのは、米企業「ヴァージン・オービット社」。同社は世界中で打ち上げ拠点を探しており、大分空港は4カ所目。アジアでは初めてという。

 小型人工衛星は、通信のインフラ整備や気象観測などに利用され、世界的な需要が高まっている。しかし、国内でつくった商業用の小型人工衛星は現在、ほとんどが海外で打ち上げられているのが実情という。誘致には、国内の宇宙産業活性化という狙いもある。

 この日、県庁では広瀬勝貞知事と三河明史・国東市長に加え、ウェブ上で山崎直子さんが記者会見した。山崎さんは「宇宙産業に力を入れている大分にとって、日本にとって活気ある効果をもたらすことを期待する」と話した。

大分空港を「宇宙港」に 航空機に人工衛星格納「水平型」打ち上げ計画 - 毎日新聞

 

要約すると、Virgin Orbitと大分県とが提携し、 大分空港を2022年を目標に人工衛星を打ち上げる施設にするということです。

上のリンクの動画を見てもらえると非常に分かりやすいと思います。

  

 

どんな計画があるのか

まだ詳しい情報が出ていないので当たり前のことしか言えませんが、大分県としてはVirgin Orbitとの提携を通じ、鉄鋼、石油化学、半導体、自動車といった分野に関係する地元企業の宇宙産業進出を支援する考えがあるとのことです。

大分空港がアジア初の宇宙港に、Virgin Orbitと大分県が提携--2022年の打ち上げ目指す - CNET Japan

 

 

まとめ

水平型宇宙港は発射場よりも効率がいい!!

 

大分空港には宇宙港としての好条件が揃っていました!

 

 

 

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