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福岡空港拠点の(理系大学生僧侶あらため)ただの僧侶。2019年にJGC修行 飛行機の他乗り物好き 飛行機オタクの先駆者となりたい

福岡空港-北九州空港の関係は羽田-成田と同じ?北九州空港の存在意義について調べてみた!備忘録

皆さんは北九州空港って何のためにあるの?と思った事はありませんか?

福岡空港との分業制でもないしアクセスも悪いので需要あるのか疑問です。

 

そんな北九州空港の存在意義について他の空港と比較しながら調べてみました。

 

※この記事はかなり分かりにくいと思うので多少よく分からないところがあっても気にせず読み進めてください。

 

 

目次

 

北九州空港の特徴

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画像使用:IR候補地は北九州空港が有力か IR事業者から最高評価:【公式】データ・マックス NETIB-NEWS

 

北九州空港の主な特徴を箇条書きで書くと、

・24時間空港である

・スターフラーヤーが拠点としている

・アクセスが悪い

・貨物便が多い

 

などがあります。福岡空港の高い利便性から現状として北九州空港は地元の人々からしか利用されていないようです。

http://shiten.agi.or.jp/shiten/201412/shiten201412_19-36.pdf

 

 

福岡-北九州と羽田-成田の比較

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まずは北九州空港について相対的に理解するために、羽田-成田と比較してみたいと思います。

同じ点

・片方の空港の立地が悪いところ

・空港間の距離

 

同じ点は物理的な距離や位置だけでした。これが福岡、羽田に路線が集中する所以ですね。

ちなみに具体的な空港間の距離はどちらも80kmで車で1時間です。

 

違う点

・北九州空港のアクセスが圧倒的に悪いところ

・北九州空港が制限が全くない24時間空港である事

・北九州空港の滑走路が短い事

・国内線LCCが成田のみである事

 

違う点は福岡-北九州の方が羽田-成田よりも優劣差が大きいところです。北九州空港はとにかくアクセスが悪く(電車で空港まで行けない)滑走路も短い(長距離便が就航できない)です。

 

唯一の北九州のメリットは制限の全くない24時間空港であることです。羽田も24時間ですが実は深夜は発着に大きな制限がかかっています。これがないので貨物便などの往来が盛んです。

しかし貨物機は長い滑走路を必要とするため北九州の2,500m滑走路では正直物足りない… (一応3,000mまではすぐに延伸できるらしい)

しかし滑走路延長は長距離便誘致に成功してかららしいです。これでは現状なかなかむずかしい…

ちなみに成田は4,000mもあります。

http://shiten.agi.or.jp/shiten/201412/shiten201412_19-36.pdf

 

 

福岡-北九州とセントレア-小牧の比較

名古屋空港の外観

画像使用:https://www.tabirai.net/car/aichi/komaki_airport/

同じ点

・片方の空港の立地がいい(福岡と小牧)

・片方の空港が24時間空港(北九州とセントレア)

 

違う点

・立地の良さと空港の規模が逆

・運用時間と空港の規模が逆

 

一昔前は小牧空港が栄えていたのですが、2005年にセントレアが開港してからこちらにほとんどが移管してしまい今ではフジドリームエアラインズのみが就航させています。

 

いわば福岡-北九州の最終形とでもいいましょうか。

しかし福岡空港の滑走路増設が決定してこの可能性はなくなりました。

 

正直この比較からは何も分かりませんでした。

福岡とセントレア、北九州と小牧が同じニッチであるにもかかわらず条件が全て逆だからです。

(調べてみると愛知県は立地を捨ててでも24時間空港にするためにセントレアを作ったらしいです。福岡県はこれをよしとはしませんでした。これによって矛盾が生じていると思います。)

 

 

福岡-北九州と伊丹-関空の比較

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同じ点

・片方の空港が24時間(北九州と関空)

・片方の空港のアクセスが悪い事(北九州と関空)

・片方の空港に貨物便が多い事(北九州と関空)

 

 

違う点

・関空国内線はほぼLCCである事

・関空は国際線が多い事

・伊丹空港は国内線のみである事

 

関空-伊丹の場合は完全に分業化されているのが大きなポイントです。

 

もともとは伊丹に国内線も国際線もあったのですが、伊丹は街中にあるため運用時間の制限が厳しい上、騒音問題もあったので新しく関空が作られ多くが移管されました。

これに関してはセントレアが作られた経緯と同じですね。

 

今となっては伊丹の発着枠はLCCには与えられず、JALとANAしか就航していません。

 

 

北九州空港はこれからどうなっていくと考えられるか

これらを総合して考えると、

・長距離国際線便を就航させて国際空港を目指す

・新しいLCCの発着枠を増やす

 

などが考えられます。しかし1つ目に関しては福岡空港の滑走路増設のプロトコルから否定されています。( ソースはこちら)

 

また2つ目に関しては、現在福岡に就航しているLCC(ピーチやジェットスター)が撤退してくれるはずがないし、仮に外資系のLCC(春秋航空日本やエアアジアジャパンなど)の誘致に成功したとしても北九州という地理的なディスアドバンテージを逆転するほどの価格を設定できるはずもありません。

 

やはり北九州空港は北九州地方や山口西部からのアクセスをもっとよくして福岡空港とは全く別の地域の空港として生き残るか、24時間運用である事を生かした深夜便や貨物便に特化した空港にするのがいいと思います。

 

 

まとめ

北九州空港は福岡空港とは全く別の地域にある空港という認識

両者の分業は起こりえないと思います

 

 

 

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